脱水症について

脱水症とは、体から体液(水分と電解質)が失われた状態のことをいうのですが、もちろん、水分摂取量が減っても脱水はしてきます。

では、一日に必要な水分量はいくらぐらいかご存じでしょうか?

体格の差で変化しますが、
犬...3kgの子で255ml(85ml/kg)、
  10kgの子で700ml(70ml/kg)、
  50kgの子で2500ml(50ml/kg)
猫...4kgの子で250ml(65ml/kg)
ぐらいが目安とされています。

これだけの水を飲まないといけないというわけではなく、フードにも水分が含まれています

また、脂肪、炭水化物、タンパク質が分解されるときに身体の中で作られる水分である代謝水というものも一日の水分量に計算されます。

ちなみに、あのカリカリのドライフードにさえ10%の水分が含有されており、缶詰になると80% の水分を含んでいます
ドライフード 100g を食べると、10mlもの水分を摂取した事になります。

また、個々の家庭で与えているフードは違いますし、塩分等が多い食事(尿石用フード等)を与えている場合には、基準よりも多くの水が必要になります。
腎臓病等の病気を抱えている子たちも同様に多くの水分が必要な場合があります。

つまり、上記の数字はあくまでも目安であり、その子によって多少増減することを理解しておいてください。
高齢の子は食事量や飲水量が僅かずつ減少し、徐々に脱水してくるケースがありますので、十分注意してあげてくださいね。